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幕末の絵師狩野一信による増上寺秘蔵の仏画と北斎の
冨嶽三十六景、ワシントン桜祭り100周年を記念して、アーサーM.サックラー美術館において同時開

日本より米国に桜の苗木が贈られてから100周年の節目を迎えた今年、首都ワシントンでは盛大な桜祭りが開催されます。それに合わせ、スミソニアンのサックラー美術館では、江戸幕末の活気と世情を反映した二人の絵師の大作を紹介します。

幕末に活躍した画家・狩野一信(1816-63)は、釈迦の弟子である500人の羅漢たちの日常生活や修業、そして驚異的なパワーを発揮し衆生を救済する場面などを大画面に描きました。その百幅にも及ぶ「五百羅漢図」は、東京都港区・芝の増上寺で大切に守られてきました。2012年3月10日より7月8日まで開催される “Masters of Mercy: Buddha’s Amazing Disciples” (驚異の救済者たち:五百羅漢) 展では、増上寺秘蔵の「五百羅漢図」より選ばれた56幅を、フリーヤ所蔵品とともに展示公開します。

個性的な想像力をもって描かれた一信の羅漢たちは、驚異的な神通力や救済活動を見せるとともに、日常の場面においては洗濯ものや動物の世話をする姿もあります。19世紀半ばの江戸末期、十年近くの歳月を費やし「五百羅漢図」の制作に挑んだ一信の、シュールで幻想的な世界をご堪能下さい。

一信筆「五百羅漢図」全百幅の一挙公開は、去年の春、江戸東京博物館にて実現し、日本で話題をさらいました。作品が海外に出るのは、今回の展覧会が初めてとなります。

2012年3月24日より7月17日まで、”Hokusai: Thirty-six Views of Mount Fuji” (北斎:冨嶽三十六景)もまた同時開催されます。世界の葛飾北斎の作品の中でも特に評価の高い、浮世絵名所絵の代表作です。海外でもよく知られた「神奈川沖浪裏」や赤富士を描いた「凱風快晴」らを含め、版本や地図なども合わせて、約53 点の作品を展示します。

北斎の「冨嶽三十六景」が初めて刊行された1830-32年、当初より絶大な人気で、36図にさらに10枚の新しいデザインが追加され、最終的に46図のシリーズになりました。本展覧会では、質の高い摺りの作品が世界中より集められ、全46図一同に鑑賞できる稀な機会です。天才絵師にとって富士はいったい何を意味したのか、晩年の北斎の心の中を検証します。

発表当時の北斎は72歳。遠近法などの西洋画法を取り入れ、流行していた「ベロ藍」ことプルシアンブルーを摺りに活用し、さまざまな趣向をこらしました。風景版画というジャンルを確立させた画期的なシリーズ「冨嶽三十六景」、どうぞお楽しみください。
“Masters of Mercy: Buddha’s Amazing Disciples”(驚異の救済者たち:五百羅漢)展
主催:アーサー M. サックラー美術館/ 大本山増上寺 / 日本経済新聞社
企画協力:浅野研究所
協賛:  アン・ヴァン・ビーマ基金 

“Hokusai: Thirty-Six Views of Mount Fuji”(北斎:冨嶽三十六景)展
主催:アーサーM. サックラー美術館
協賛:  アン・ヴァン・ビーマ基金 

アーサー M. サックラー美術館と隣接のフリーア美術館は、首都ワシントンの中心部にあるナショナルモールに位置します。開館時間10:00-17:30 (12月25日は休館)、入場無料。
電話(202)633-1000 TTY (202)633-5285  公式ホームページ   www.asia.si.edu

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